2004年07月20日

スーパーバトル軍団『徳川大艦隊』

白石書店/2004年7月20日第1刷発行/857円/ISBN4-7866-0186-1


スーパーバトル軍団『徳川大艦隊』


幕末の戦いで蝦夷の地を守りきった幕府軍。本土からの侵攻を阻止しながら専守防衛の軍隊として発達してきた蝦夷共和国。本土側の大日本帝国が太平洋戦争に突入し、敗退確定の終戦間際から始まるという珍しい設定です。

新撰組の子孫が三軍の長官になっているなどはお約束として、蝦夷共和国はシベリアを勢力圏として確保しており資源を持っていたりするとか、専守防衛のために発達した高度なレーダー技術や(初歩的な?)誘導ミサイル技術などで世界を先行する技術レベルで国防がなりたっているというスゴイ設定。

米国へ降伏するよりはと蝦夷共和国へ降伏しようとする大日本帝国。それを認める代わりに負うさまざまなリスクなどから、征夷大将軍の役職を求め、認められてしまったが故に対米戦へ巻き込まれる蝦夷共和国。

本書のタイトルにある大艦隊は大嘘で、大型艦が少なく、完全に防衛海軍となっている蝦夷共和国。そのために先行するミサイル技術で敵の攻撃圏外からミサイルで攻撃しようとするのだが……。

なんといいますか、いきなり突出したレーダー技術とミサイル技術を持っている蝦夷共和国。幕府時代からのつきあいで軍事顧問団としてフランス軍人までいたりする、なかなか奇抜な設定は未知の世界。ついていけない人も多そう。ミサイル戦艦だとかいわれてもさっぱりイメージがわいてこない。通常は奇抜なものが登場すれば、その艦艇のイラストなどが入っているわけだが、そのようなものはないというのがすごいです。対艦ミサイルは威力がなく、遠距離から一方的に損害を与えて敵を撤退させるものになっているが誘導ミサイルでよく当たるし、対空ミサイルも結構当たるような設定になっていて「うーーん」と。北海道だけタイムスリップして自衛隊が……という感じのものの焼き直しパターンにしか思えなくて……。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋山康郎