2004年09月20日

スーパー戦闘艦『グリフォン』

白石書店/2004年9月20日第1刷発行/857円/ISBN4-7866-0189-6


スーパー戦闘艦『グリフォン』


アークを発見したドイツが、建艦技術と設備で進んでいる日本に共同で新型戦艦の開発を持ちかけたというぶっ飛んだ展開の本書。こんなのが出てくるとはさすが白石書店ですね。意表をつきすぎているところがイイ。排水量13万トン、51センチ連装砲4基、28センチ3連装副砲4基という途方もない巨艦が建造され、日独共同で建艦・運用されるというお話です。動力源がアークで50ノットで疾走します。いやぁ、途中から100ノットで戦場を駆けめぐるようになるんですが。こんな高速艦に魚雷は当たるわけもなく(魚雷より速いんじゃなぁ……)、ただ1隻で強大な英米艦隊を粉砕していくというトンデモない架空戦記でした。

でもでも、軍事知識ほぼ0の作家っぽい。おかしなところばかり目立ちます(笑)。急降下爆撃機が誘導爆弾を搭載しているような記述なんかが一番明確な証拠かと。誘導爆弾だったら、そもそも急降下なんで危険を冒す必要が全くないんだが……。突っ込みどころ満載、校正をしていないんじゃないかというほど誤変換・タイプミスが多いなどダメダメですね。極めつけは「大西洋沖夜戦」……。ぉぃ。大西洋沖ってどこなんだよ(笑)。100ノット航行中に艦首に損害もおかしいな。それで50ノットへ低下とか続いているが、100ノットで航行中に艦首が破壊されたら隔壁ではどうあがいても防げない大量の浸水で被害拡大だろう。そのまま50ノットで戦うってどうなっているのやら。そんなことをしたら水面下へ直行ではないかい? 日本語になっていないような意味不明な表現も多くて2004年のワースト作品最有力候補間違いなし。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山中將司

2004年04月30日

リアクト・アーマー戦艦『大和』

白石書店/2004年4月30日第1刷発行/857円/ISBN4-7866-0178-0


リアクト・アーマー戦艦『大和』


現代の戦車でお馴染みのリアクティブ・アーマーを戦艦にというコンセプトで大和にそれを付けてしまおうというお話。機動部隊や甲巡の戦いがあってそれがかなりのページ数を割かれています。タイトル的には本命は大和……のはずなんですが、最終章でようやく活躍という程度でタイトルに騙されパターン。突っ込みどころは多いでしょうね。急降下爆撃とかされて被弾したとき、機銃員たちは壊滅しそうだから決死隊なのか……とか思うわけですが、著者はどうも技術面だけ見て書いていて実際の運用上の問題はまったく気にしていない感じで進んでいきます。架空戦記だと艦艇が主役だからそれを間違えてはいけないだろうに、甲巡高尾級だって。そんな艦はネーヨ。変換ミス? 基本的なことも気にしてない作家&編集者ですかい。最悪だね。このジャンルの将来を考えると、向上心がなく今後も変わらないようならばさっさと退場してもらいたい作家かもしれない。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山中將司