2003年01月20日

スーパー対空戦闘艦「大和」

白石書店/2003年1月10日第1刷発行/857円/ISBN4-7866-3013-6


スーパー対空戦闘艦『大和』


マリアナ沖の戦いで大敗した日本海軍は、戦局打開のために戦艦大和を対空戦闘艦として改装することにした。
大西中将は紫電改と烈風の装備を急ぎ、腕利きの搭乗員をかき集めてきた。
そして大和は栗田中将の指揮の下にマリアナ奪回のために出撃する……。

本書のタイトルにある「対空戦闘艦ってなんぞや?」と思う人も多いことでしょうが、これ、単に大和に電探と連動して対空砲火を行なえるようにしたというだけものでしたよ。
噴進弾なんかも装備していますが、劇的に対空戦闘力が増えるようにはとても思えません。
序盤2割ほどは(ビジネス文書のように……といったら言い過ぎかもしれませんが)淡々と語られるマリアナ沖海戦が敗北していく過程となっています。
別にそこで何かあるのかといえば、ある搭乗員に敵討ちというのを与えるためにあるだけのようで物足りません。
物語のほうも意表をついて、紫電改と烈風の直掩を受けられたからか栗田提督はマリアナまで突進。
反転なんかしません(笑)。
そこにちょっと「おぉぉ!?」と思いましたがそれだけでした。
大和を襲う米任務部隊は艦載機をバタバタとたたき落とされているのに後退せずに動かず砲撃で撃沈破されるし。
占領している米軍部隊を艦砲射撃をしたぐらいで、守備隊の残存部隊と陸戦隊で駆逐しちゃうし、もう目茶苦茶な感じでした。
タイトルからすると主役は大和であるかのように感じますが、全然そんなことはありません。
とりあえずタイトルに大和と付けておけば売れるだろうという安直な感じを受けました。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 風間一郎