2008年06月05日

列島大戦 NEOジャパン2 新連合艦隊出撃!

経済界/2008年6月5日初版発行/895円/ISBN978-4-7667-3135-4




ミッドウェイ海戦の直後に21世紀の日本列島がまるごと時空転移してしまった世界を描く架空戦記の2巻目。
絶対防衛ラインを宣言し、その中へ侵入してきた敵を排除するマリアナ沖の戦いが描かれている。
舞台となる世界の説明がほとんどだった1巻目と異なり、本巻は後半で派手に戦いを行なってくれているのがいい感じだ。
八万六〇〇〇トンの自動車運搬船などを空母に改装しているため、恐ろしいまでの空母戦力を揃えているのが反則的かもしれない。
しかも、空母を守る第一護衛艦隊の司令官は南雲忠一だったのが少々意外だったかな。

いうまでもなく艦隊は最新技術で鉄壁の防御体制なのでとんでもない戦いになる。
潜水艦はアスロックで返り討ちだし、防空はミサイルに八〇ミリ速射砲で、討ちもらしたらさらに機関砲で万全という無敵状態。
170機の攻撃隊を全機叩き落とすまでに3分26秒という衝撃的な展開を見せてくれる。
さらに深度四〇〇メートルの潜水艦からの対潜攻撃能力を見せてしまっているが、これまた全滅するのてその情報が相手側に残らないから戦訓にならない。
反撃も500機という大規模で行なって圧倒的だ。

GPS代替の人工衛星を打ち上げているし、通信衛星や偵察衛星も打ち上げるようだし、圧倒的な技術格差がどのようにこの先に影響してくるのか気になる展開といえる。
満州帝国とソ連が全面戦争に突入しているだけに、次巻がかなり気になるかな。
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2008年03月11日

異 帝国太平洋戦争 実験艦隊、北洋出撃!

学研/2008年3月11日第1刷発行/900円/ISBN978-4-05-403699-4




昭和17年にタイムスリップしてしまった5人の知識で驚異的に技術力が向上していった日本。
まだその知識から理想的な技術をすべて実現するには至っていなかったが、それでも20年もの技術的革新を遂げた分野もあった。
新型機などもすでに完成図面が提供されて前倒しで量産体制に入っているというのがシリーズ第2巻の状況だ。

すぐにでも現場(最前線)で役立つものを優先的に開発しているため、比較的地味な兵器から前線へ登場してきているが、技術的に数段飛び越えるかのような驚異的な技術革新もあるため、陸海空すべてにおいて圧倒し始めているところが本書の見どころかと。
艦隊の防空力の驚異的な向上は前巻から予想していた人も多いと思うが、非人道的なクラスター爆弾をより凶悪化したようなものを実戦投入していっているなど、予想を越える展開が待ち受けているので読んでいて驚かされるんじゃないかな。

ただ、まだ「とりあえず手っ取り早く改善できるところをいじってみた」という艦艇改装や従来機改良などで本巻の話が進んでいますからねぇ。
次巻以降はもっと想像できないような展開が待ち受けているのかもしれません。
個人的に期待度は高いけど、この著者はシリーズの発行間隔が長すぎですよね。
次は年末か来年か……と思うと完結してから集めたほうがよさそうな気もしてしまったりして。
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2007年12月28日

列島大戦 NEOジャパン 運命の転換

経済界/2007年12月28日初版発行/895円/ISBN978-4-7667-3130-9




ミッドウェイ海戦が終わった直後へと平成日本が時空転移してしまったというのが本書から始まるシリーズの特徴。
資源さえあれば圧倒的な生産力を持ち、突出した技術力を持った日本が太平洋戦争へと巻き込まれていくというもの。
優柔不断な首相(現実でも情けなさ過ぎる対応を繰り返しているF総理がベース)のせいでB-17の空襲で急襲で大きな犠牲を出してしまい、挙国一致内閣で立ち向かうことになるまでの過程とかが語られる。
帝國海軍は平成日本に帰属することになったようだけど、関東軍は離脱して満州帝國に所属して別の道を歩むことになっているあたりが次巻以降の見どころになりそうな感じかな。
兵器のほうは平成時代の技術でチューンされていくようで、零戦が改良される記述もあった。
ただ、戦記物で重要な戦いはほとんどなく、シリーズ1巻目ということで世界観などの設定面を主に描いている1冊だ。

かなり長い話になるようだけど、どういうペースで続刊が出てくるのだろうか?
ペースが遅いのに別シリーズを次々出される今までのパターンが今回も繰り返されると、「どこまで買ってたっけ?」となってわからなくなったところでまた自分は「もういいや」と途中で購入をやめてしまいそうだ(苦笑)。
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2007年07月03日

異 帝国太平洋戦争 特試101部隊爆撃!

学研/2007年7月3日第1刷発行/900円/ISBN978-4-05-403513-3




温泉仲間の5人は神飛ばしにあって昭和17年の世界へタイムスリップしてしまった。
工科大で応用物理学を専攻する科学者に医大生、ゲームクリエイターと歴史学者、レースカーの開発現場主任の5人は、それぞれの得意分野を活かして帝国陸海軍の技術力を向上させていくことになる。
対戦車ロケット砲、排気タービン、不燃タンク、有線誘導魚雷、ヘッジホッグなどが短期間に開発され、戦力化されていくのだった。


5人の中にゲームクリエイターがいるというのはなぜかと疑問に思っていたら、マニアックなシミュレーションゲームをひっさげて活躍していました。
海軍軍令部と陸軍参謀部にPCを貸しだして大規模作戦を短時間で効率的にシミュレートし、その結果で作戦計画が大きく変わっていくというのが実はキーポイントかもしれませんね。
エンジン出力の向上と不燃タンクで撃たれてもなかなか落ちなくなっている零戦と一式陸攻が活躍したぐらいで、あまり戦闘はなし。
もうちょっと戦闘のほうにもページを割いてほしいものです。
シリーズの導入部分として技術力向上とか戦略の見直しがメインになっているので仕方のない部分もあるんだけど……。
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2004年12月07日

真・大日本帝国軍陸海統合の嵐 ハワイ強襲作戦

学研/2004年12月7日第1刷発行/850円/ISBN4-05-402643-5


真・大日本帝国軍陸海統合の嵐


日本海海戦でロシア海軍の撃滅に失敗した日本。陸海軍に分かれた縦割りの組織に問題があると陛下に責められ、統一の国防軍を再建設した日本という設定の架空戦記です。陸海空が前線司令部からの指令で臨機応変に対応できるというのが大きな違いか。軍縮条約も日露戦争でメッキがはがれたと諸外国に認識されている日本は、軍組織の再編に労力を割かれて建艦が遅れていたのも国力のためと思われてほとんど制限なし。再編が完了してからは40センチ砲搭載の高速戦艦三笠級や46センチ砲搭載の大和級を建造。そんなところで、日本を舐めたルーズベルトが日本へ圧力をかけてきます……。恫喝に対して日本は本格的な交渉を行なわず昭和16年8月に開戦。いきなりハワイ真珠湾を攻撃して攻略部隊を上陸させることに……。

日本海海戦の実質的敗北から始まっている本シリーズは、その設定ゆえに登場する兵器が当時のものと全然異なります。よって、まず最初に巻末の資料に目を通してから本編を読み始めたほうがよいでしょうね。表面的には痛み分けながら実質敗北だったという日露戦争の影響は、帝国統一軍がソ連の戦車を強く意識していて比較的強力な戦車を導入していて戦車戦でも善戦しちゃうあたりは資料を見ておかないと何がなんだかと混乱しそうです。

戦車隊の指揮官になっている村田や艦戦を率いている加藤など、結構クスリと笑える設定が人材面にもあって面白いかも。イメージを壊すな〜、という人以外にはですが。まあ、何はともあれ、米欄相手に開戦したというあたりが次巻以降に影響してくるのでしょう。英国とは敵対していないのがどう影響してくるのか見物です。
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2004年10月01日

平成愚連艦隊1 時空を駆ける魔王

コスミック出版/2004年10月1日初版発行/857円/ISBN4-7747-1051-2


平成愚連艦隊(1)


戦艦6隻、空母10隻を中心とした艦隊が突如として平成日本に出現。輸送船に搭載していた莫大な富は世界経済をぶちこわすほどの金銭価値があった。それを持ち込んだ艦隊の名は愚連艦隊。混乱する日本はどうにか受け入れの手配を進めたものの、艦隊は突如として消失。消えた艦隊は並行世界の過去の南太平洋で戦いを繰り広げていた。平成時代の民生品電子機器をも装備している愚連艦隊は圧倒的な威力を発揮して、空母2隻、戦艦1隻、重巡2隻などを撃沈。そして、戦いが終わるとなぜか平成時代へ復活。恐るべきことに、そのときには戦艦大和が増えているではないか。さらに戦国時代の関ヶ原に出撃したりする。どうやら戦闘で使用した鉄量のぶん、何かを持ち帰ってくるという法則があるらしい。これを利用して、並行世界から破壊される前に貴重な世界的遺産を保護するというプロジェクトがスタートする。

このシリーズは「独立愚連艦隊」の続編のようです。前シリーズは仕事が忙しくなって脱落したため6巻ぐらいまでしか読んでいないので、状況が結構変わっている感じがしてついていけるのか不安。今さら前シリーズの残りを手に入れるのは手間がかかりそうだしなぁ……。

それにしてもすごい設定ですね。羅門祐人氏はユニークな設定が登場することがあって新作のたびにちょっと期待してしまいます(ついていけず途中脱落することもありますが)。今回のは世界的な遺産の保護作戦といえば聞こえはイイですが、財産の収奪ですよね。愚連艦隊に似合いそう。でもこれ、架空戦記じゃなくなりそうだなぁ……と不安。
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2004年06月29日

独立日本艦隊 謎の艦隊、出現!

経済界/2004年6月29日初版発行/857円/ISBN4-7667-3103-4


独立日本艦隊


鈴木商店の倒産を国家的危機とみなして救済した日本。その代わりに鈴木商店には船団護衛の義務が発生する。企業の私兵集団として海軍から期待され、資金援助されたために、特設ながら開戦後短期間で戦艦や重巡といった艦種を持つまでになる。初陣はポートモレスビー攻略戦。船団護衛のためMO攻略部隊を護衛することになるが……。

護衛のために駆逐艦やその指揮用の軽巡クラスまでは保持するのがわかるものの、特設戦艦や特設重巡とはなんとも……。これらが登場するのは、どういう伏線なのか気になるところ。空母のほうは対潜任務を考えればあっても不思議ないですがね。コスト最優先で効率から陸海軍とは異なる機体を配備しているのもユニークな設定。摩擦を考えると陸海軍より優秀な機材の配備ができそうもないこの私兵「日本独立艦隊」に降りかかる困難が2巻目からの見どころとなるのかもしれませんね。

なお、個人的には鈴木商店の倒産はその組織に深刻な問題があったためだと考えるので、救済されても本書のようにはいくことはありえないと思う。
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2001年09月04日

巨艦伝説6 託された運命

学研/2001年9月4日第1刷発行/800円/ISBN4-05-401513-1


巨艦伝説(6)


新規の開発をやめ、時空艤装をアテにして従来の兵器を量産し、最新兵器が量産されていく米海軍。それに対し、時空艤装を行なわずに自力での修理・生産を求める憂国艦隊。憂国艦隊の再出現でハワイ攻略戦を再興する事になる連合艦隊だが、それを支援する憂国艦隊は何を血迷ったのか21世紀レベルの技術が隔絶した艦隊を送り込んでいた! リバウンド現象対策はどうなっているのか!?

シリーズ最終巻ですが、またかという設定の不整合。4巻で満州にソ連軍が侵攻してきていたのに、なかったことになっているし。はぁ……、もちろんリバウンド現象などでなく、単に作家がその設定を忘れてるだけ。いきなりしらけるよね。それさえなければかなりイイ作品だったのになぁ。

当時からすれば超兵器というべき超音速戦闘機や攻撃機を繰り出す憂国艦隊がどう活躍するのかと思えば、前巻で伏線がはられていた時空転送された兵器同士の消滅減少を利用した時空艤装をはがす作戦。いつもながらユニークな発想で面白いですね。ちゃんと整合性があればなぁ……。画竜点睛を欠くとはこういうことか。惜しい。
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2001年03月10日

巨艦伝説5 ハワイ沖殲滅戦!

学研/2001年3月10日第1刷発行/800円/ISBN4-05-401400-3


巨艦伝説(5)


大損害を受けてハワイへ戻ったハルゼー提督率いる米機動部隊。ハルゼーは共和連合に対し、リバウンドなんざ気にせず勝てる装備をよこせと詰め寄る。そして、その結果、朝鮮戦争〜ベトナム戦争時代の兵器を送り込むことになった。連合艦隊のカウアイ島攻略から始まったハワイ攻略戦は想像を絶する戦いになる……。

共和連合のなりふり構わぬ支援で強化されたハルゼー艦隊との死闘が綴られているシリーズの山場です。ホーミング魚雷など時空エネルギーの臨界点付近の技術まで投入してきた共和連合の攻撃を、憂国艦隊所属艦がどのように戦ったのかが緊迫していてナイス。憂国艦隊に初めて深刻な危機が訪れるシーンがなんというか意外な展開で驚きです。憂国艦隊が全滅するさまが意表をつきました。おいおい、全滅ですか……と。海戦も双方共にVT信管の対空砲弾だからとんでもない被害になっていて、いよいよシリーズの結末へ向けて展開が早くなってきました。
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2000年11月09日

巨艦伝説4 憂国艦隊出撃!

学研/2000年11月9日第1刷発行/800円/ISBN4-05-401345-7


巨艦伝説(4)


ついに参戦した共和連合は、いきなり東京上空へ水爆を送り込み日本の中枢を破壊することを狙う。だが、それはとてつもないリバウンド効果を発生させ、中国が日本の同盟国となる世界を呼び寄せてしまった。その結果、極度にリバウンド効果を恐れた共和連合は当時の技術で実現できる兵器だけを時空艤装してハワイ防衛を行なうことを決意する。

ボロ船だろうがスクラップ寸前の機体だろうが、共和連合の時空転送で同じ質量で実現できる最新装備にできるという時空艤装にしびれます。沈みさえしなければいくらでも回復するという恐怖のシステム。どこからこのような発想が湧いてくるのやら。感心するばかり。日本側は憂国艦隊の資料によって飛躍的に国力が高まっていましたが、まだまだそれでもアメリカの国力には及ばないのはいうまでもなく……。でもハワイ沖では憂国艦隊とともに烈風や流星が活躍しているのが嬉しい感じ。それと、初めて憂国艦隊が単艦でなく艦隊を送り込んできているのが本巻の見どころでしょう。驚異的な活躍を見せてくれます。戦いは憂国艦隊を避けて南雲機動部隊に攻撃を集中する米太平洋艦隊側の作戦勝ちといった感じで仕切り直しという、これまた続きが気になる引っぱり方でした。しかし、同盟国の中国満州にソ連軍が侵攻してきていますが、これがあとあとでどう影響してくるのか。雪崩れ込んできたところしか説明がないので先の展開が予想できません。
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2000年06月08日

巨艦伝説3 沈黙の潜水空母

学研/2000年6月8日第1刷発行/800円/ISBN4-05-401243-4



空母、戦艦ときた巨艦シリーズの第3弾は、潜水空母でした。潜水艦に航空機を搭載する伊400系の思想ではなく、本格的といえる空母が潜水できるというもの。目的の場所を好き勝手に攻撃できるという戦略原潜のひな形という兵器が主役となっていますね。南雲機動部隊がミッドウェイを目指し、それを囮として憂国艦隊がパナマ運河を狙うという憂国艦隊側の戦略は、憂国艦隊の一方的戦略指導に不信感を持つ南雲長官の知略で憂国艦隊の想定外の方向へ向かっていくのであった……。

なんとも珍しい、南雲長官が活躍する架空戦記でしたね。見どころはシリーズの行方を左右する「憂国艦隊の披露」でしょうか。陛下に強力な艦隊を見せるという効果的な憂国艦隊のはったり。これをみた日本の指導者がどう感じたのか。その記述はないものの、次巻以降で悪影響となって表面化しそうですね〜。主力の南雲艦隊がミッドウェイを狙うように見せかけておきつつ、憂国艦隊の潜水空母がパナマを狙うというのが、ユニークでした。そのシーンがややご都合主義的なのがいまいちと感じる人もいるかもしれませんけれど。
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2000年01月12日

巨艦伝説2 ソロモンの不沈戦艦

学研/2000年1月12日第1刷発行/800円/ISBN4-05-401148-9


巨艦伝説(2)


憂国艦隊が南太平洋の覇権を争うソロモン海域に出現。今回は12万4000トンの巨大戦艦を送り込んできた。大和級をスケールアップして45口径50cm砲を搭載した戦艦秋津が連合艦隊の先陣を切って米豪の合同艦隊に殴り込みをかける!

空母を大量に失った米海軍は大西洋から空母を回航するだけでなく、戦艦群で豪州の防衛とそこからさらに中国への支援を考えています。しかも、今回は米軍側に共和連合なる憂国艦隊よりもさらに未来からの援軍が登場して連合艦隊と憂国艦隊に立ちはだかっています。うわ〜っ、設定での制約がきついのに敵国側を強化しちゃって、この先どうするんだよ……という状態。ドキドキもので、それゆえに気になってしまいますよね。

意表をつかれたのは中盤ぐらいだったかの秋津は沈みます宣言。うーむ、本書のサブタイトルと矛盾が……。まあ、50cm砲をふりかざして大活躍するから、巨大戦艦の面目は躍如といったところですかね。少なくとも前巻の天照よりは大活躍。しかし、その秋津も大量投入された航空機による飽和攻撃で沈んでしまいますが、予定通りだという憂国艦隊。両陣営とも未来勢力の支援が必要になるという、前線指揮官たちは切ないだろうなぁ……というお話でした。大艦巨砲主義燃えの方にお薦めの1冊。
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1999年08月05日

巨艦伝説1 謎の巨大空母ミッドウェイ参戦!

学研/1999年8月5日第1刷発行/800円/ISBN4-05-401100-4



憂国艦隊を名乗る未来勢力が、排水量76000トンの装甲空母天照をミッドウェイ海戦直前に送り込んできた。天照の艦載機によって夜間精密爆撃をされて基地機能が壊滅したミッドウェイ島。そしてその後に発生する海戦で歴史の流れは大きく変わろうとしていた。

未来勢力の介入という設定はよくあるものの、このシリーズは制約が大きい点がミソ。大きく歴史を歪めようとするとリバウンド現象が発生してしまうから、変化が予想できる範囲内でしか戦闘に介入できないという設定があります。巨大空母に160機の優秀な艦載機があっても、敵艦を沈めるのはあくまで連合艦隊でなければならない。そう、あくまでも憂国艦隊は主役として戦えないというわけです。しかも送り込まれる戦力は、一定期間しか存在できないためにその後の連合艦隊編入もできないというおまけ付き。南雲長官と憂国艦隊の連絡員Fの会話などが面白いですね。どこか抜けているFが憎めません。太平洋から敵空母を一掃することに成功した連合艦隊の次の戦いは次巻。
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1999年05月25日

紅の翼4 独立空軍物語 宿命の翼

KKベストセラーズ/1999年5月25日初版発行/819円/ISBN4-584-17850-X



東条暗殺で発生した大日本帝国の政変が世界情勢を変えていくというのが最終巻のテーマになっています。……が、同時に最低の駄作になっていました。えぇ、3巻で暗殺されたはずのチャーチルが何ごともなかったかのように生きていて暗躍するからです。( ゚д゚)ポカーン

話的にはハワイ攻略を目指す帝国海軍が、緻密に作りすぎていて融通のない作戦によるミスで本土を空襲されるという展開と、ハワイ攻略作戦を栗田が指揮していたことによる予想外の展開で慌ただしくなるという感じですね。まあ、もう設定が矛盾で破綻しているので、しらけるばかり。何度も記述されていた四式戦は開発中のままだし、先尾翼双発機の三式戦も試作レベルのままと、かなり中途半端に物語が強引に終わっている印象で、なんのためにその設定があったのか不明ですね。
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1999年01月15日

紅の翼3 独立空軍物語 海の荒鷲

KKベストセラーズ/1999年1月15日初版発行/819円/ISBN4-584-17840-2


紅の翼3独立空軍物語


戦場が広がり空軍が出動できないケースが増えてきたため、海軍から空軍に空母隼鷹が払い下げられた。これにより海軍の護衛として空軍の戦闘機隊が活躍できるようになる。一方、米海軍もF4FからF6Fに機種転換を行ない決戦に備えていた。そして隼鷹が出撃するときが来る……。

チャーチルが暗殺されて世界情勢が大きく動き始めるというのが3巻の重要なポイント。そのために各国の戦略が変化していく中で、ソロモン海での機動部隊同士の戦いが発生していきます。毎日のように機体をいじられる試作機で戦わねばならない空軍の後藤隊長が設計上の欠陥で撃墜されてしまうというのが衝撃的でしたね。F6Fとの戦いで熟練操縦員を大量喪失して空軍の危機。そんな状況で主人公が隊長に。たいへんなプレッシャーが掛かるんだろうなぁ。主人公の五木があくまでも主役なんで、意外とこのシリーズは戦闘が少ないのであまり燃えないかも。
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1998年08月15日

紅の翼2 独立空軍物語 合衆国の決断

KKベストセラーズ/1998年8月15日初版発行/800円/ISBN4-584-17823-2


紅の翼2独立空軍物語


フィリピン方面に戦いの主軸が移った日米の最前線。帝国陸海空軍のダバオ攻勢作戦を知って先制攻撃を仕掛ける米軍。早くも日本空軍は大きな損害を受け、人的損害も拡大しつつあった。……と、まあ、意外にテンポが遅くて内容が薄いと感じるかもしれない1冊。本シリーズは主役が空軍パイロットだから、空軍の一部隊にスポットが当たってしまうのはしかたがないのかもしれません。整備が万全ではないどころか、試験もろくにしていない補修機体で出撃しちゃうなど驚きの展開が待ち受けています。そして失われる熟練パイロット。ただでさえ不利な日本側を追いつめていっちゃうストーリー展開がすごいですね。もうその先にどういう展開が待っているのか恐ろしいと思いながら読んでくれということなんでしょうけど。そんなに日本軍をいじめたいんだろうか、などと思ってしまいました。
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1998年04月15日

紅の翼1 独立空軍物語 空の鷹、海の狼

KKベストセラーズ/1998年4月15日初版発行/800円/ISBN4-584-17811-9


紅の翼1独立空軍物語


大日本帝国空軍が創設され、8年目の昭和16年9月12日。帝国は米蘭と戦争状態に突入した。そしてグアムとサイパンの間で激しい空海戦が行なわれる。空軍は陸海軍の助っ人として存在しているというのがなんとももどかしい設定です。陸海軍の出動要請は断われないんだと……。状況的には中国と英国とは交戦状態にないというのがどう影響してくるのか微妙なところ。それにしても、空軍設立のために海軍が人材不足になっていたり、そもそも空軍設立が変人の黒島亀人の預言からだというのだから驚きですね。空軍ができたことで航空機の開発もだいぶ変わってきているのが魅力の作品。空軍ができるまでがメインで海空戦はそれほどでもないのは1巻では仕方がないのかな。
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