2005年05月27日

新スカーレット・ストーム 南洋の大海戦

銀河出版/2005年5月27日初版/857円/ISBN4-87777-073-9


新スカーレット・ストーム


マーシャル沖の戦いには勝利した日本海軍だったが、連携のまずさで損害も大きく再編成に入った。海軍の予想に反して短期決戦を挑んできた米海軍の攻勢でマーシャルはあっさりと占領され、トラック近海での戦いが始まってしまう。トラック防衛のために出した栗田の指令は、機動部隊の自由を奪い空母を失うことになった。諦めずにねばり強く戦う機動部隊同士。主力の戦艦部隊も砲戦を開始し、トラック沖で死闘が繰り広げられる!

前巻は無理に萌えを取り入れようとして中途半端な作品(単なるコスプレ)という印象でしたが、今回はタイトルに新が付いてのシリーズ2巻目となりました。設定とキャラをうまく生かし切れていない感じの前巻と比べて、萌え系らしくキャラ優先になって前巻よりもだいぶまとまりがよくなっていますね。ようやく萌えに1歩踏み込んだという感じです。タイトルに「新」が付いているのはなぜかと思っていたけど、なるほど納得。方向性がはっきり定まったのね。海軍指定の水着がスク水だったりして、前巻では著者が萌えにためらいがちというか戸惑っているかのような、何か一歩踏み込めていない感じを受けたんだけど、著者はついに何か吹っ切れたのでしょうか?

それにしても、戦艦以外はもはや第二海軍ばっかりな感じがするんだけど、とうとう戦艦部隊が壮絶に撃ち合ってしまいましたねぇ。シリーズはこのあともう1巻あるらしいけれど、被害を考えるともはや戦艦部隊に登場する機会がなさそうな気がする。次巻は第二と第一の主従がもう入れ替わっていそうでドキドキものかも。本巻の最後の写真のことに関する部分は「これにイラストがあったらどうしよう?」とビビリながら読んでしまいました。いやぁー、イラストはなくてよかった。血みどろで焼けただれて、手足が吹き飛んでいたりすると萌えとは相反しますからねぇ。
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2004年12月07日

超空の魔剣 ザ・ビッグバトル

学研/2004年12月7日第1刷発行/850円/ISBN4-05-402442-4


超空の魔剣


AAと命名された謎の兵器群。それはどこからともなく日本へ出現する、新旧の武器。太古の昔の石斧からジェット機や原子爆弾、はては光線砲まで膨大な数が1つずつランダムに湧いてきていた。これらを研究する機関を陸海軍共同で設立し、技術の向上を図ることになる。圧倒的な超兵器ができてから巻き返せばよいと中国・仏印から撤退。日米開戦の危機を回避する。しかし、AAの存在の一部、ロケット技術がアメリカに漏れ、ハワイに日本を直接叩けるリバティ・ロケットを配備すると発表されたことで日本は追いつめられた。ハワイを制圧しロケットの脅威を取り除くため、昭和19年8月に陸海軍は大作戦を開始する。

超兵器に惑わされた日本海軍のちぐはぐな装備が泣けます。故障ばかりでいざというときに役に立たない対空誘導弾発射機や光線砲。同時代のP-51の技術を参考に改良された四式艦戦烈風や誘導魚雷が大活躍するのとは対照的です。ラストはかなり意表をつかれましたが、これは1巻完結ということみたいですね。電子戦艦信濃(どんなんだろ?)の活躍を見たかったんだけど残念。それにしても、精神力を力説する辻と神を相手に、実験と称して「精神力で弾を曲げられるのだろう?」的なことを言って拳銃で撃ってしまう早乙女博士には脱帽。
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2004年11月01日

激突!日米太平洋海戦1942 3 パナマ攻防戦

コスミック出版/2004年11月1日初版発行/857円/ISBN4-7747-1056-3


激突!日米太平洋海戦1942(3)


米独中心の国際連盟と日英仏の国際連合の戦いは太平洋では連合側優位のままに進んでいた。潜水艦でハワイを封鎖し空母と戦艦を派遣してハワイを叩き続けた連合軍。それに対し、連盟軍もハワイ防衛のために全力をあげる。だが、連合軍の目的はハワイではなくパナマであり、壮大な陽動作戦だった。

うかつでした、失敗です。これ2巻を買い損ねたらしい。1巻は押され気味で終わっていた感じだったので、いきなり話が飛んでいてびっくり。1943年半ばだというのに流星が配備されていたりするあたりは技術協力のおかげでしょうかね。機動部隊の活躍とは別に、日英の空挺部隊と協力する南米諸国のパナマ運河制圧が珍しい展開でした。
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2004年09月23日

スカーレット・ストーム 第二海軍物語

銀河出版/2004年9月23日初版/857円/ISBN4-87777-060-7


スカーレット・ストーム


明治41年に起こったツングースの大爆発。その影響か、世界的に男子出生率が大幅に低下し、20%近辺となってしまう。世界的な危機であるとともに、海軍の組織としても女子士官を受け入れないといけない状況になっていた……。

男女比の関係で、すでに女性中心の第二海軍のほうが戦力的には主力になりつつある状態で開戦と、これまでの架空戦記にない展開に驚きです。男女平等で同率程度での軍組織を扱ったものはありましたが。それにしても、第二海軍はないよなぁ……。某作家の第二赤城を思い出して激しく悪印象。かといって設定的に挺身隊ともいえないだろうし、難しいところですね。

内容的には、機動部隊の山口多聞長官にメイド姿の女性士官がお茶を持ってきたり、決戦前に空母の飛行甲板で巫女が戦勝祈願したりとすごい展開があるのが驚きといいますか。萌え全盛のこの時代ですからねぇ、いつかは萌えを前面に押し立てた架空戦記が来る……んじゃないかとは思っていましたが、まさかここまでやるとは……。表紙イラストでビビったが、萌え系だとしても、まず入り口は戦傷の関係から看護婦だと思っていたのですがね。そういう関連性のありそうなほうをすっとばしていくとは……。あまり必然性のない登場はいかがなものかと思うのですが。萌えのうち衣装系で人気の定番だからメイドと巫女をとりあえず出しておけばいいじゃん、という安っぽさを感じた次第。

必然性なき登場で正直言って申し訳ないけど、かなり引いてしまったね。まだ、「軍艦越後の生涯」シリーズよりはマシなだけいいか。あれは一応最終巻まで買ったけど読んでいて引きまくりで、その後のあの著者の新作は敬遠気味というかマイナスの先入観を持つようになっているもんなぁ。これはそこまではいかない感じ(越後で耐性が少々ついたのかもしれないけど)。

架空戦記と萌えは読者的に一致するんですかねぇ。架空戦記に必要なのは萌えじゃなく燃えだと思う。出来的には無意味に「萌え」を詰め込む必要を感じない(萌え設定を無視して読んでも並以上だとは思う)んですけど。無理矢理萌えを入れようとしたばかりに自分的にはかなり評価ダウンでしたといっておきますよ。搭乗員の体重が軽くなるのが見込まれるぶん、機体設計で多少防弾にまわすとか、設定を活かした部分というのがないんだもん。戦記ものの良作にはほど遠いですね。
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2004年04月01日

激突!日米太平洋海戦1942 2 宿命の大海戦

コスミック出版/2004年4月1日初版発行/857円/ISBN4-7747-1032-6


激突!日米太平洋海戦1942(2)


連盟軍にかろうじて勝利した連合軍は、中南米諸国を連合側に引き込むべく政治的なジョンストン島攻略作戦を立案した。一方、連盟側はあえてジョンストン島を手薄に見せ、連合軍艦隊を誘い込み撃破する作戦を計画していたのだった。日本海軍の機動部隊によるパルミラ島攻撃という陽動作戦から始まった連合軍の攻撃で、多少計画が狂った連盟軍。ジョンストン島をめぐって機動部隊同士の激闘が始まった。

この2巻は買い損ねて先に3巻を読んでしまったのですが。草鹿・源田のノー天気コンビの率いる機動部隊は敵をなめて大ピンチ……って、なんかどこかで見たようなシーンだなぁ。作戦目的達成のためならば戦力をある程度すりつぶすのもやむなしと激戦の指揮を執る南雲提督と、慎重になりすぎて戦力の温存を考えるゴームリー提督の気迫の差が徐々に戦局に影響してくるのですが、倍以上の戦力差をひっくり返すのはよほどの幸運がないと……。幸運といえばスコールを抜けたら敵機動部隊とバッタリというのもあります。ページは少ないけど、金剛級の第三戦隊がハルゼーの機動部隊に突撃するシーンが燃える!
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2003年12月01日

激突!日米太平洋海戦1942 二つの国連−連盟vs連合

コスミック出版/2003年12月1日初版発行/857円/ISBN4-7747-1017-2


激突!日米太平洋海戦1942


第一次世界大戦後に創設された国際連盟に参加したアメリカという世界が舞台。しだいに連盟を私物化していくアメリカに反発して日英仏は国際連合を創設して対抗する。連合を敵視するアメリカは内南洋に艦隊を派遣して日本海軍と激突した。

足並みの揃わない連合に先制する連盟軍は米独の機動部隊で日本海軍を翻弄していきます。というか、この作家の毎度お馴染みのパターン……すなわち無能な軍令部と指揮官がうかつに部隊を突出させて、待ちかまえる敵の罠にはまるという展開……で進んでいきます。過去の作品は、幻龍の呪いとか土佐とかで助かったりしていたわけですが、今回はイギリス海軍の掩護で最初の危機を乗り切りました。しかし、日英は連携のまずさで被害を拡大したりして、連合は連盟軍に押され気味で進んでいる中、終盤で両軍の戦艦部隊同士が激突。ようやく連携がうまくいく兆しが見えてくるこの決戦が見どころか?
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2003年06月06日

超超弩級戦艦土佐〜鋼鉄の宴〜3

学研/2003年6月6日第1刷/800円/ISBN4-05-402091-7


超超弩級戦艦土佐(3)


土佐以外の戦力は機動部隊以外壊滅しつつある日本海軍。優勢だった制空権も、零戦より優秀なF6Fベアキャット(土佐のせいで開発が前倒しされた)で苦戦し、土佐のハワイ殴り込み作戦はタンカーの大量喪失とともに開始直後から崩れていく。だが、それは山本長官の計算のうち。あらゆる困難を乗り越えて真珠湾突入が目的とされていた!

片道攻撃覚悟の悲壮な決意で出撃していたという意外な展開。無敵戦艦土佐と思えぬ話……、って持たざる国の判断ではそんなもの。逆に1巻から本気で恐れているアメリカは土佐の問題となる部分は普通に自国なら問題なくこなせるが故の過剰評価という誤解。両国の認識の違いが生み出した戦いがこの3巻目といったところでしょうか。土佐に対して戦艦での体当たりまで考えてしまうほど米軍を追いつめる土佐という異形の戦艦は世界に影響を与えていたというわけですね。
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2003年03月06日

超超弩級戦艦土佐〜鋼鉄の宴〜2

学研/2003年3月6日第1刷発行/800円/ISBN4-05-401979-X



土佐の活躍でマリアナを維持することができたものの、官僚と化した軍令部の楽観主義から海軍はさらに被害を拡大。GFの山本長官がミッドウェー作戦を提案し作戦が実行に移される。だが、両軍とも想定していた展開とならず錯綜とする戦場。日本海軍は大損害を出しながらも意地で土佐を支援していく……。

幻龍戦記でもそうだったけど、また厄介者がいつの間にか主役にという展開で、またか……とちょっとがっくり。無能な軍令部とともにこの作家のパターンかもしれない。今回土佐を率いているのは南雲提督。モンタナ級との撃ち合いを独創的な戦術で土佐を勝利に導いてくれます。十分楽しめました。でも、相変わらず誤変換が目に付くのが残念なところです。
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2002年11月06日

超超弩級戦艦土佐〜鋼鉄の宴〜1

学研/2002年11月6日第1刷/800円/ISBN4-05-401854-8


超超弩級戦艦土佐(1)


満載排水量49万2000トンという超超弩級戦艦として登場する土佐。速力29ノットで46cm45口径3連装砲15基45門というバケモノ。艦の両舷には装甲飛行甲板まで装備して艦戦42機、艦上爆撃機24機、艦攻24機を搭載。航続距離がわずかに1800海里と莫大な維持費で存在を持て余していた海軍だったが、アメリカはそうは思っていなかった。土佐をほかの戦艦が護衛して太平洋を押し渡ってくるのではないかという恐怖から、入念な準備の元に開戦に踏み切る。

土佐建造のために陸軍予算も圧迫され、海軍も扶桑、山城を解体しているなど、かなり足を引っぱっている土佐がいい味を出しています。ノー天気な作家なら無茶苦茶ご都合主義で燃料とか気にせずに快進撃と行くんでしょうが、本書はそうはなりません。土佐の燃料事情から決戦海面を小笠原沖に設定して計画していたものの、黒島の暴走に引っぱられた軍令部がマリアナ方面で土佐なしの決戦を挑んで大敗北。いよいよ土佐しか有効な戦力がなくなり出撃となるわけですが、正面決戦を避けてタンカーを狙うアメリカ軍。樋端中佐の機転で燃料を補給した土佐が反撃にでると凄まじい展開で大艦巨砲燃え〜なのです。山口多聞率いる土佐は1隻で9隻の戦艦を相手に大奮戦。最高です(笑)。ただ、誤変換とか多いのが読んでいてつらかったかな……。
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2002年02月05日

太平洋、燃ゆ! 空母「幻龍」戦記3 漢たちの肖像

学研/2002年2月5日第1刷/800円/ISBN4-05-401608-1


太平洋、燃ゆ!(3)


勝ち目のない戦いをすべて勝利してきた幻龍。不可解な現象から敵味方とも幻龍を恐れ始めていたが、帝國海軍での評価は向上。やっかいもの扱いから主力へと見方が変わってきていた。お互いに空母の喪失数が多く、もはや頼るべきものは戦艦部隊となった結果、必然的に艦隊決戦が発生。数に劣る連合艦隊は不利な状況の中で決戦することになる。押され気味の戦況の中、幻龍航空隊が敵艦隊に襲いかかる。その頃、幻龍も攻撃を受けつつあった。これまでとは大きく違い、幻龍が呪いを発動しないどころか、たび重なる不運を引き寄せ始めていた……。

シリーズ最終巻はいよいよ幻龍が連合艦隊の主力空母として認められることに。国際情勢はロンドンへ原子爆弾を落として破竹の勢いで進撃するドイツにどう対抗していこうかという状況で、日米とも艦隊決戦後の講和は既定路線。有利な講和条件を得るための最終決戦での幻龍は、航空隊も含めてそれまでのツキをすべて失ったかのようなピンチに。個人的には「幻龍の呪いは無敵」で終わってほしかったんですが、沈んじゃう(?)んですよね。シリーズの流れからして、「えぇ〜〜!?」という展開。沈むということはつまり、前巻までの呪いはご都合主義だったと認めるようなことなわけで。なんか納得できない終わらせ方でした。

なお、初版では誤字(誤変換)やDTPのコピペでのミスが多くて「…………」な感じでした。
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2001年10月02日

太平洋、燃ゆ! 空母「幻龍」戦記2 龍の怒り

学研/2001年10月2日第1刷/800円/ISBN4-05-401544-1


太平洋、燃ゆ!(2)


幻龍の活躍で敵機動部隊をフィリピンに封鎖した連合艦隊。ハワイとフィリピンを分断するためにパラオ諸島の制圧に乗り出す。だが、牟田口中将率いる陸軍上陸部隊は辻参謀の暴挙で多大な損害を出し、占領は非常に困難な状態になる。幻龍は地上支援と敵機動部隊との戦闘という困難な作戦を強いられる……。

呪われし空母幻龍は、ついに帝國海軍をも呪うようになる。攻撃してくる敵を不可解な現象で100%撃破してきた幻龍は、ついに無謀な作戦を強いる帝國海軍も敵と見なすようになったわけですね。幻龍をおとりに使った艦隊はなぜか不運に巻き込まれて壊滅。陸軍も辻参謀が幻龍の戦闘機が撃墜した敵機の墜落に巻き込まれ戦死。呪いの勢いはとどまるところを知りません。恐るべき力が国家へも……。どこまで幻龍が活躍するのかと思っていたら、呪いが予想をはるかに超えていました。すごすぎ。
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2001年06月05日

太平洋、燃ゆ! 空母「幻龍」戦記1 呪われた空母

学研/2001年6月5日/800円/ISBN4-05-401464-X


太平洋、燃ゆ!(1)


関東大震災を予想以上にうまく乗り越え、逆に被害を利用して経済的に発展してきた日本。だが、1932年。帝国海軍は決戦のためにと守るべき国民を見捨て、その挙げ句に決戦で敗北。国民から白い目で見られるようになる……。そして、昭和16年末。再び日米間の緊張が高まり一触即発の危機を迎えた。戦艦と巡洋艦はすでに5割未満の比率を強いられ、もはや空母部隊に期待するしかないという中、帝國海軍は世界最高峰の装甲空母「幻龍」を囮に決戦を挑む。世界初の装甲甲板に弦側エレベータなど最先端の技術が使われている幻龍。だが、優秀艦の幻龍を囮にするのは、呪われているという噂が立っていたからだった。嶋田大将と黒島先任参謀が幻龍の視察時に落雷で亡くなっていたのだ。それ以降不遇のときを過ごした幻龍。

敵の罠にはまり機動部隊、主力部隊共に大損害を受ける海軍。あまりのことにビビって撤退を指示する軍令部に逆らい、1932年の再来(さらなる国民不信)を避けるため受信機故障と言い張り作戦を継続する幻龍の第三艦隊……。

厄介者扱いされているが故に試作機材などが配備されていた幻龍。それらの機材の運用経験から活躍が生まれるという展開はウケました。ありえる〜〜。だが、敵中に孤立しつつある状況での奮闘は驚きのひと言。不可思議な現象で幻龍は被害を受けないという展開になるのです。いわゆる呪いみたいな? それにしても、現場と後方の認識違いはいつの世もどうにもなりませんよね……。
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1999年07月14日

明日への帰還 統一帝国軍物語III

アスペクトノベルズ/1999年7月14日初版発行/950円/ISBN4-7572-0477-9



押され続ける戦況の中、陸海軍の統一がようやく進み始める本書。戦場はいよいよ沖縄へとなってしまっています。すでに絶望的な戦いの中を戦っていく男たちの物語。陸海軍の統一で効率的な兵力運用ができるようになったからか、1945年8月になっても沖縄で戦いが続いているという記述があり、降伏時まで戦闘状態で維持していたというのが戦後に影響を与えそうな感じで物語は完結。しっかり終戦まで描いているのは好感が持てます。途中で終わるのが多くてね……。
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1999年03月13日

遙かなる野望 統一帝国軍物語II

アスペクトノベルズ/1999年3月13日初版発行/880円/ISBN4-7572-0366-7



独立混成旅団の活躍は、ガダルカナル島からの撤退にはある程度の成果があったものの、日本軍は押され続けていた。そこへフィリピン方面での決戦が始まる。レイテ湾への突入を目指す海軍と、独自の作戦で防衛を試みる陸軍。バラバラで連携が取れない両軍は、独自の判断で作戦を変更したことで危機に陥る。レイテ湾へかろうじて突入できた海軍。しかし、反撃などから状況判断を誤り、栗田提督は早期の撤退を決断してしまう。かろうじて戦線を支えていた独立混成師団も壊滅的な打撃を受けることに……。

局地的に優勢であっても全体的にはそうないかないという、本来あるべき展開という方向に向かっている本書。陸海軍の統一指揮という効率的運用方向には向かっているものの、陸海軍の確執のために本来の活躍が出来ぬままに終了する感じで、まだまだピンチが続きます。その問題の解決は次巻へ持ち越されているというわけですね。実際よりは多少マシな展開になりつつあるものの、統一帝国軍にはまだほど遠いために苦戦中というのが悲しいところ。相変わらず酷使される第九九特殊混成旅団が悲惨で哀愁漂います。
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1998年12月14日

帝国の秘策 統一帝国軍物語I

アスペクトノベルズ/1998年12月14日初版発行/850円/ISBN4-7572-0245-8



ガダルカナル島をめぐる戦いが始まった頃、帝国陸海軍は第九九特殊混成旅団を編成。陸海軍の統一指揮が執れる独立部隊を目標に部隊が編成される。だが、実際には陸海軍の現場双方から邪魔者扱いされ、過酷な戦線へ投入しても構わぬ厄介者集団と認識されてしまう……。

陸海軍双方から抽出された部隊編成ゆえに邪魔&便利な存在として最前線へ送られる悲惨な部隊が主役。ガダルカナル島からの撤退作戦に、逆上陸を行ない撤退を支援せよという無理難題の指令が降るあたりが悲惨のひと言。非現実的だ。それを実行するあたりのシーンは読んでいてせつなくなってしまいますね。絶望的な状況のまま次巻へ続くあたりがドキドキものです。
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1998年09月15日

太平洋の覇者3 真珠湾炎上す

KKベストセラーズ/1998年9月15日初版発行/829円/ISBN4-584-17826-7


太平洋の覇者(3)


大きな損害を受けたものの、太平洋艦隊に多大な損害を与えた日本海軍は、講和を目指してハワイ真珠湾を攻撃する作戦を企図する。だが、政府と軍部の対立は最高潮に達し危険な状態になっていた日本。ハワイ奇襲を目指す艦隊はミッドウェー付近で発見され、政府と軍部の対立を決定的なものとしてしまった。発見されてしまった第二航空戦隊は飛龍が撃沈されるも、追撃を振り切り本体へ合流し、ハワイ攻撃に参加。大統領の謀略で始まった戦争は、これまでの損害とハワイでの大損害を受けて講和へと進むのだった。

意表をついて前巻で伏線だと思われていたジェット戦闘機なんかは登場せず。それどころか、主人公ともいうべき首相が暗殺されてしまうという驚くべき展開で終戦へ向かっていきます。それにしても、伏線っぽいものは全部ほったらかしで結末へ向かうとは予想外でした。たぶん著者としても不本意な終わり方だったのではないかという気がします。本来は全5巻ぐらいの構想だったんじゃないかと思ってしまったりして。悪貨に駆逐されてしまったケースですかね、非常に残念。でも今後の作品には期待できそうです。
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1998年05月15日

太平洋の覇者2 比島攻防戦

KKベストセラーズ/1998年5月15日初版発行/800円/ISBN4-584-17814-3


太平洋の覇者(2)


緒戦での勝利で勢いに乗る日本。だが、陸海軍は敵国よりもお互いに相手をののしるという険悪な状態で作戦はうまくいかず、国益に反する結果になっていた。政府はリスクが高いがソ連との同盟を視野に入れて交渉を開始する。そんな中、海軍は米海軍を閉じこめたキャビテを攻撃して大敗を喫してしまった。緒戦での勝利を帳消しにするような敗北の中、連合艦隊司令長官の堀悌吉大将は隙を見てハワイへ帰還しようとする米海軍を攻撃する。

プロローグでいきなり伏線っぽいジェット機の開発が進んでいる日本。それはちょっと干渉しすぎでやばかろうと思わせつつ、2巻ではその後なんら登場せずでした。活躍するのかと期待しちゃったんだけどなぁ。2巻はお互いに相手を敵視する陸海軍の対立に振りまわされる政府という感じで進んでいるのが非常にもどかしい。国益を守るためという軍の存在理由を忘れた無能者たちが! って激怒ものですね。思いつきでよく検討もせずにうかつな行動をするあたりは帝国海軍らしいと思わせる演出ですが、陸海軍の対立だけでなく、仲間割れでアメリカに未来知識を持った人が参加しちゃったりして、そこまで日本をいじめるとはすごいストーリーだなぁ……という印象を受けるのではないかと思われます。元々圧倒的に不利なところに相手側を強化するとは、次巻の展開が気になるところでしょう。破滅が待っていそうですが。
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1998年01月15日

太平洋の覇者 燃ゆる比島沖

KKベストセラーズ/1998年1月15日初版発行/800円/ISBN4-584-17804-6



未来からの時空干渉で明治維新前にアメリカから独立した琉球国という設定の異色さが目立つ本作。過去への介入による歴史改変シミュレーションを行なう時空管理委員会に反発するグループが、倫理的に問題があるシミュレーションを監視する時空監視員として過去に行ったところで持てる知識を活用して技術発展を目指し、その世界からの反撃で時空シミュレーションを阻止するというカタチで始まる物語です。しかし、なぜか当初の目的よりも、溶け込んだ世界を守ろうとするという人たちが出てくるというもの。情報を武器に生き残りを図る琉球国と、利権で対立する日米という筋書きですね。

外交で恣意的に追いつめられてはいたものの、前線のいわゆる「無能な働き者」で開戦となってしまう日本がかなり不幸な演出です。中国大陸にも不介入で実戦経験のない日本軍という設定が影響していますね。最前線で航空隊の被害が徐々に拡大していくのと、双方ともに航空機による艦隊決戦で機動部隊に大きな損害を受けるあたりが見どころ。戦術的には勝利する帝国海軍ですが、僅差なので次巻以降の展開は国力を考えると戦略的に若干不利という感じでしょうか。赤城と加賀が沈んじゃってますからねぇ。
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