2004年03月06日

無双の艦隊3 米太平洋艦隊潰滅戦

学研/2004年3月6日第1刷発行/850円/ISBN4-05-402368-1


無双の艦隊(3)


新造艦でかろうじて再建なった艦隊でヒット&ウェイで日本の補給線を攻撃し始めた米海軍。シアトルから南下する陸軍の戦いと、パナマ攻略戦に乗り出す連合艦隊の話です。とはいっても、パナマ攻撃を開始したのと同時に、ハルゼー提督率いる艦隊がハワイを奇襲。双方共に戦略レベルで重要なエリアをノーガードで殴り合いという感じで壮絶な感じがします。ハワイの次にはシアトルに来ると判断した南雲艦隊は艦隊を分離。シアトル防衛のために北上し、パナマには第二航空戦隊を残すというまたまた戦力分散の愚を犯して、第二航空艦隊がハルゼー提督に撃破されます。英本土を占領しているドイツが海軍力を増強して大西洋に出撃するに至り、両洋での作戦をムリと判断した大統領。講和したい帝国との講和条件の駆け引きで最後の決戦がハワイ沖で発生する。

前巻では敵がいなかった反省からか、そこそこ強力な機動部隊が敵側に登場しています。しかし、帝国海軍側は懲りずにまた戦力分散をするわけで、もうアホかと……。1巻で優秀だった佐倉をダメ参謀にしていての帳尻あわせがやや強引な印象として残りました。彼の失敗で次々に損害を受けるような展開が続いて驚くかもしれません。なんというか、ドイツのロケット兵器が対艦攻撃に活躍するシーンがあったりして、いくらなんでも当時の技術でその命中精度はムリがありすぎだよなぁ……と醒めてしまう部分もあるのが残念です。
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2003年11月07日

無双の艦隊2 シアトル攻略作戦

学研/2003年11月7日第1刷発行/850円/ISBN4-05-402251-0


無双の艦隊(2)


ハワイを占領しても講和の兆しが見えない状況に、とうとう帝国陸海軍は本土である西海岸への上陸作戦を立案。航空戦隊ごとにバラバラの目標を攻撃するという戦力分散の愚を犯した海軍は、レーダーを活用した迎撃を受けて撃退される。そこで目標をシアトルに絞り込み、シアトルへ陸軍を上陸させ、南下していく策を採ることになった……。

最初の印象は「なんで敵地へ乗り込むのに戦力分散をしているんだ?」という強烈な違和感。負けなしの無敵状態ならば、保守的な帝国海軍なら母艦の分散は負けるまでありえないと思うんですけどね。内容は西海岸の攻防がメインなのですが、100機を超える迎撃を受けてもそれほど大きな被害を出さなかったりしていて「うーん?」というご都合主義的な展開はイマイチ感があるかもしれません。1巻目で太平洋艦隊が壊滅しているので上陸作戦とその支援で進んでいってしまうのは仕方がないのですが、それゆえに盛り上がりに欠ける巻となっています。前巻でもうちょっと戦力を残しておくとか、もうちょいとバランスを調整できなかったのでしょうか?
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2003年07月05日

無双の艦隊1 ハワイ島攻略戦

学研/2003年7月5日第1刷発行/800円/ISBN4-05-402033-X


無双の艦隊(1)


新任の主席参謀佐倉中佐の進言でミッドウェー島への第二次攻撃を行なわなかった帝国海軍は空母3隻を撃沈して太平洋の制海権を確保した。この世界ではドイツもイギリス本土上陸を果たしており、日独の攻勢の前に連合国はアメリカを頼るばかりとなっていた。講和を求めた帝国政府も米国から講和を拒否され、ハワイへの侵攻作戦が立案され、実行に移される……。

ミッドウェー海戦や欧州方面の結果が異なっている世界が舞台になっている架空戦記でした。ハワイへ向かうにあたり、陸海軍が協調するというというストーリーで、それほど設定的には目新しいものはありません。ハワイ侵攻に先駆けて現地での内乱を工作したりする地道な話とかがあるものの、主役は兵器ではなく提督や参謀たちのよう。やや地味っぽいシリーズですね。人間模様の描写が多いほうが好きという人向け。戦闘描写の量に期待するような人には少々物足りないのではないかと思われます。
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2002年04月27日

艨艟の覇者 SCENE:2「死闘!!トラック島海戦」

学研/2002年4月27日第1刷発行/800円/ISBN4-05-401670-7


艨艟の覇者(scene:2)


大きな損害を受けた責任で予備役編入を覚悟していた浅野は、山本長官の推薦で鹿屋航空隊の司令官となる。海軍はラバウルを攻略し、マッカーサーの守るフィリピンの封じ込めを強化する。だが、トラックが奇襲され、翔鶴と瑞鶴を失ってしまった。

どうにも違和感ありまくりのこのシリーズ。翔鶴と瑞鶴が第二航空戦隊となっているし、九九艦爆が八〇〇キロ爆弾で急降下するし、あまりのことに絶句してしまいますね。海軍内部のごたごた話が6〜7割を占めている感じで内容もイマイチ面白味に欠けているんじゃないかと……。
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2002年01月02日

艨艟の覇者 SCENE:1「激突!!ウェーク島沖海戦」

学研/2002年1月2日第1刷発行/800円/ISBN4-05-401591-3


艨艟の覇者(scene:1)


1941年12月8日。悪天候のためにハワイ近海まで進出した機動部隊は攻撃隊の発艦ができずに撤退する。母艦群が遊軍となってしまった結果というわけでもないんだろうけれど、ウェーク島攻略で多大な損害を受けた帝国海軍。そのときの指揮官、浅野が物語の主役になるようです。航空にまったく知識がない、むしろ航空に不信感だけ持っていた彼が実戦で航空攻撃の脅威にさらされ、考え方が変わっていくという話でした。航空に興味のなかった士官が航空主兵になっていく感じですが、その過程で無謀なことに迎撃に陸攻を使って被害を拡大するシーンもあったりして、かなり「おいおい」というお話になっていました。教訓を生かして次巻以降活躍というパターンなんでしょうが、いくらなんでも一式陸攻で艦載機を迎撃ってあり得ないよ(笑)。無謀な発想に驚きました。それにしても違和感を感じるのは、「編団」という言葉ですね。普通に変換できないし、そもそもそんな言葉は辞書にないよなぁ。「編隊」をそう変換しているんだけど、この著者は辞書を引くこともできないのですかねぇ。編集を経て執筆活動を……って記述があるんだけど、本当に編集者として仕事をしていたんだろうか。かなり疑問を感じてしまいました。
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1999年01月19日

亜細亜の荒鷲 ドイツ新航空艦隊出撃!

アスペクトノベルズ/1999年1月19日初版発行/860円/ISBN4-7572-0274-1



いわゆるアシカ作戦を開始したドイツ軍。大英帝国の頑強な抵抗で挫折しかけてたこの作戦の実施中に、ドイツ海軍は日本海軍から空母鳳翔と大西司令を借り受け、航空艦隊の創設に尽力していた。無謀とも思えた航空艦隊ができたとき、世界情勢は予期せぬ方向へ進み出す……。

ドイツ海軍のグラーフツェッペリンを扱う架空戦記の第1巻はなんといいますか、どれもこれも似たようなものでいただけません。工夫はそれなりにあるんですが。実戦部隊がいざ出撃、という稼働するまでが描かれて、(売れないのか)その1巻目で終わってしまうというのがほとんど……。いや見落としただけで、2巻が出ているのもあるかもしれませんが、少なくとも自分の行動範囲内では見かけないので商業的に厳しいんだろうなぁ……と思う次第。設定は興味を引いても、多くの読者は欧州方面は無関心ということなんでしょうかね。
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1997年12月24日

亜細亜の覇者1

コスミックインターナショナル/1997年12月24日初版発行/762円/ISBN4-88532-556-0



開戦とともに真珠湾へ殺到した南雲機動部隊は、空になった基地をむなしく爆撃するのみで初手を外された。それどころか、真珠湾にいるはずの米太平洋艦隊は柱島泊地を空襲。旗艦長門などに大きな損害を受けてしまった。どこかから機密が漏洩していた帝国軍はどのように戦うのか?

狡猾で好戦的な大統領が真珠湾計画を利用して日本本土に一撃を加えて参戦していく物語です。主役は機動部隊の源田と淵田っぽい。プリンスオブウェールズなどを撃沈した以外はいいところなしで、航空機の支援なしでイギリス空母に突撃してさらに大損害を受けるなど、戦訓も活かせていない海軍という描かれ方をしていて、1巻目からいきなりテンション下がりまくりです。長門と大和を空母に改装することが決まったあたりで1巻終了。かなり不完全燃焼の感あり。
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