1998年10月06日

機密空母赤城4

学研/1998年10月6日第1刷/760円/ISBN4-05-400989-1


機密空母赤城(4)


卑怯な開戦に怒った遣欧艦隊は、密かに大西洋を渡り、ノーフォークへ奇襲をかける。ヨークタウン、ワスプ、ホーネットを撃沈し鮮やかに引き上げた。一方、太平洋ではグアムを囮に連合艦隊は迎撃を計画。伊19が空母ラサトガを撃沈し、トラックの第二四航空戦隊の攻撃で戦艦2隻と軽巡1隻に損害を与えるが、報復の艦砲射撃でトラックは基地機能を完全に喪失。そして両国の艦隊はマリアナ沖で激突する。サイパンから第一一航空艦隊の夜間攻撃から始まった海戦は機動部隊と南雲率いる重雷装艦部隊の活躍で主力艦の決戦に有利な状況に持ち込み勝利した。

シリーズ最終巻の本書は赤城の活躍よりも太平洋の戦いのほうがページが多いかもしれません。どういうプロットで執筆していたのか疑ってしまうのは、欧州での戦いが終わって遣欧艦隊が帰国するシーンがあり、デンマーク沖で大損害を受けた赤城が改装されている描写があるのに、そこから20ページもせずに物語は終結するという謎。もしや打ち切り?
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1998年04月11日

機密空母赤城3

学研/1998年4月11日第1刷/760円/ISBN4-05-400882-8


機密空母赤城(3)


最新鋭戦艦を持つドイツ民主共和国に十分対抗できる戦艦を持たない英国は、日英同盟に基づいて日本に艦隊の派遣を求める。それは巡洋戦艦となった高雄と愛宕の派遣要請だった。日英同盟のおかげでどうにか生き延びてきた日本は最強の戦艦を派遣することに同意するしかなかった。そして、欧州大戦へ巻き込まれていく。当面の目的は共産陣営のドイツ民主共和国が通商破壊に出撃させている巡洋戦艦の撃破だったが、ソ連がアメリカに建造を依頼し、ウラジオストックへ回航しようとしていた航空戦艦2隻と遭遇。過去2度のウラジオストック回航に失敗していたソ連提督アレクセイは日本の遣欧艦隊に奇襲をかけ返り討ちに遭う。だが、それは仕組まれた罠だった……。

共産主義のドイツ民主共和国と、民主主義(?)のライン連邦に分かれているドイツの争いから始まった欧州大戦。戦闘機主体のライン連邦と爆撃機主体のドイツ民主共和国の航空戦は、徐々にライン連邦が優勢になっていきます。ライン連邦がギリギリ踏みとどまっている中で遣欧艦隊は戦うことになるのですが、その相手がゲテモノの航空戦艦。主砲は前部2基、後部2基、艦中央に短い飛行甲板があって艦橋が右舷にあるという奇妙な艦でした。短い飛行甲板では事故が多発しそうですよね〜。

驚くべき展開は、ソ連艦なのに回航を終えるまではアメリカ艦だと言い張って日本に宣戦を布告してくるルーズベルト大統領。いやはや、架空戦記とはいえ、こんな卑劣な設定で国家指導者を描いているのがすごいですねぇ。奇抜度はかなり高いこと間違いなし。
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1997年11月07日

機密空母赤城2

学研/1997年11月7日第1刷/760円/ISBN4-05-400881-X



報復のために大挙して満州へ攻め込んできたソ連軍。圧倒的な兵力差になすすべなく帝国陸軍は敗退。海軍の艦砲射撃による支援が得られる遼東半島を残し席巻される。海軍は陸軍の要求でウラジオストックを攻撃。その際に空母赤城は被弾・炎上。大損害を被った。どうにか停戦に持ち込めた日本だが、欧州では大きな戦乱が起ころうとしていた。

本巻で重要なのはおそらく陸軍が壊滅してしまい、指揮官クラスの人材が払底してしまったこと。もう陸軍は再建が困難で大量徴兵なんてできません。自然と機械化へ進んでいくことになります。海軍のほうは潜水艦の襲撃から輸送船団を守れずに船団が壊滅するという戦訓が得られるわけですが……。次巻以降で海軍はどういう対策を取るんでしょうね。それにしてもこの著者は章立てが細かすぎる気がする。
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1997年09月05日

機密空母赤城1

学研/1997年9月5日第1刷/760円/ISBN4-05-400880-1


機密空母赤城(1)


共産主義の台頭でソ連とドイツを中心にワルシャワ条約機構が誕生。共産陣営は西はドイツ、東はソ連と地域分担。ソ連海軍は5カ年計画で急激に戦艦を建造していく。そして昭和11年、バルト海からウラジオストックへ艦隊を派遣しようとした。だが、そのようなことは国防上どうしても認められない日本海軍。2万7000トンの赤城級空母3隻をもって迎撃する海軍特別大演習を計画する。だが、赤城級空母は短期間で巡洋戦艦へ改装できるように作られた艦であり、搭載機はわずかに36機。それでもレーニン以下4隻の戦艦を撃沈。航空機の威力を知ることになる。だが、ソ連がそのまま黙るわけがなかった……。

九二式艦攻などが主体でまだ戦艦相手には力不足気味という状態で3隻の戦艦を葬り去る機動部隊の活躍がメインになっていました。冒頭の日本海海戦がやや必要以上に長すぎる感じです。海軍の暴走で国益が損なわれたという展開がこのシリーズの特徴。機動部隊がほとんど叩いてしまって、主力は残敵掃討となったものの、戦訓が活かされないのが変な感じ。海戦後には予定通り高雄と愛宕が空母から巡洋戦艦へ改装され始めてしまいました。なんで〜?
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