1998年01月15日

遙かなる戦旗

KKベストセラーズ/1998年1月15日初版発行/800円/ISBN4-584-17803-8


遥かなる戦旗(5)


日本海海戦で敗北を喫した大日本帝國。軍事的進出を断念し経済国家へ変貌する。ひとたびオリジナルの情報を得れば、オリジナルを超える品質の製品を量産していくまでに発展した国家経済。だが、すべてに平等という国家方針は、交戦国を激しく刺激。交戦国双方に武器を提供するという方針の帝國は国際的に追いつめられつつあった……。

といった感じで、工業大国になっている大日本帝國。海軍航空隊も少数精鋭至上主義。さらにそれを追求するかのような機材開発が行なわれていく……。

海戦の口実となるよう挑発するために偽装艦を用意したり、体当たりで敵艦を撃沈するという、非常識な艦艇を用意していたり、いきなり1巻目から飛ばしている本作。たかだか65口径の6インチ砲で戦艦などの弾薬庫装甲を打ち抜けるのかといわれると、「無理じゃない?」とか思うわけですが、打ち抜けるという設定で突撃艦が大活躍。無事に南方地帯の制圧に成功していました。

なんというか、バブル時代並みの地力があるかのような国内産業。おそるべき効率で活躍しそうな勢いです。
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1998年01月05日

逆襲独立潜水艦隊5

飛天出版/1998年1月5日初版発行/800円/ISBN4-89440-094-4



いよいよフィリピンへ向かってきたマッカーサーの上陸部隊。これを撃滅するべく総力を挙げて迎え撃つ帝國海軍。伊0潜はダミーの潜望鏡をばらまき、敵部隊を惑わしつつ待機。決戦の時を待つ。

伊0潜の活躍と囮の機動部隊の犠牲で、レイテ湾に突入を果たした主力部隊。だが、それぐらいでは戦争の流れは変わらなかった。桜花を積んで沖縄へ向かったりはするが、もはや戦局に影響することもなく終戦へ向かう……。

常時直掩機をはりつけて進撃する主力部隊。……あれれ、今さらですかい。「なぜマリアナでやらないのさ?」というこのオチは「あとがき」で判明。「ハワイ、ミッドウェー、ソロモン、マリアナ、レイテ、ほら、五巻になるじゃない」(210ページより引用)と、書き手が作り上げていくストーリー的必然による展開などなく、あらかじめ5カ所の戦場ありき。各巻の間で適当につじつま合わせをしていただけなのね。どうりでつまんない展開ばかりのはずですよ。
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1997年10月06日

逆襲独立潜水艦隊4

飛天出版/1997年10月6日初版発行/800円/ISBN4-89440-083-9



最大の危機をどうにか乗り越え、アリューシャン方面へ転戦した伊0潜。執拗に伊0潜を追い回すアーリー率いる対潜部隊が出現。凍てつく海での死闘が開始される。相手の意表をついて護衛空母を撃破し、対潜部隊を壊滅させることに成功する。

高速潜水艦8隻が就役し、9隻で独立潜水艦部隊を編成することになり、マリアナ沖の決戦に向かう帝國海軍。練度に不安のある機動部隊は、接近戦を挑む。搭載機の補充がもはや困難なため、母艦を危険に晒してでも最後の決戦と覚悟を決めているわけだが……。

苦境に陥ったからといって、いきなり駆逐艦に体当たりして白兵戦を挑むというのはどうかと思う……。状況が絶望的なマリアナ沖も、機動部隊は爆戦を投入するぐらいなら直掩機を増やして戦艦部隊を引き連れて殴り込みをかけるぐらいしないの? 最終決戦と覚悟しているかのようなことを書いているじゃない? ……と、なんか決戦という割には盛り上がりに欠ける感じです。ようやくタイトルと内容が一致し始めたから、水上のほうは目立っては困るということなんですかね?
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1997年06月05日

逆襲独立潜水艦隊3

飛天出版/1997年6月5日初版発行/800円/ISBN4-89440-068-5



ミッドウェイを占領されたアメリカはそれを奪還するよりも、ガダルカナル島に帝國海軍が建設中の飛行場を奪いに来る。これを阻止するため、伊0潜は敵輸送船団を襲撃して補給を妨害。機動部隊と水上部隊も島をめぐって激戦を繰り広げるものの、すでに搭乗員が枯渇し始めている帝國海軍。そして、不運にも発見されてしまう伊0潜の母艦。

どうにかガダルカナル島の維持に成功するものの次巻以降の展開がやばそうです。大和を投入してまでの攻防戦は航空戦力の不足のためか。この巻でようやく活躍し始めたというところで折り返し(全5巻)。ちょっと活躍させるのが遅すぎるような気も……。
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1997年03月05日

逆襲独立潜水艦隊2

飛天出版/1997年3月5日初版発行/800円/ISBN4-89440-059-6



慢心している味方に警笛の意味を込め、帝國海軍の艦隊を襲撃する伊0潜。その任務を済ませたら、Uボートと邂逅して逆探を装備。そんな中で、帝國海軍はミッドウェイ占領をめざして出撃。伊0潜は暗号が漏れ、敵空母が待ち受けていることを前提に敵艦隊の待機位置を推測。待ち伏せを行なう。機動部隊に敵空母発見を知らせ、ミッドウェイでは加賀を失っただけで、敵空母2隻を撃沈、1隻を撃破という戦果を上げる……。

ようやく伊0潜が敵空母を1隻撃沈。読んでいてもどかしいぐらいに活躍が少ないのはなんでだろう。タイトルに反して機動部隊が中心に書かれているからかな。
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1997年01月06日

逆襲独立潜水艦隊1

飛天出版/1997年1月6日初版発行/800円/ISBN4-89440-054-5



従来の潜水艦とは一線を画する画期的な水中高速艦の建造に着手した海軍。さらには、独立潜水艦として艦長の裁量で自由に行動することを確保することになった伊0潜。

ハワイ沖で敵空母を発見し、機動部隊へ連絡。敵空母に大損害を与えることに成功する……。

さすがにたったの1隻では何ら戦局には影響を与えることは出来ません。それは十分すぎるほどわかるんですが、「じゃあ、ほとんど何も変わらないような焼き直し話で1巻まるごと読まされる読者に対しては、どう考えているの?」と構想の練り込み段階がやや甘い感じ。プロローグで1巻をまるまる使ってしまうなんて、編集者はダメ出ししなかったんだろうか?
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1996年08月05日

逆襲連合艦隊3

飛天出版/1996年8月5日初版/800円/ISBN4-89440-039-1



パナマ運河を通過し、大西洋にまで進出した機動部隊は東海岸の空襲に乗り出した。一方基地航空隊もB-17をコピーした二式重爆を配備して本格的な戦略爆撃を開始。お互いに消耗しきったとき迎える結末は?

2巻からハイペースで話が進んでもう最終巻。いきなり冒頭で夜戦が発生。距離一五〇〇〇からのノース・カロライナ級2隻の奇襲を受けるわけですがね、駆逐艦1隻が沈むだけで無事に逃げ切れるというのがおかしな話。ありえない。

戦略爆撃のほうはよくもまあ補充が追いつくよなぁ……というギリギリの戦いをしている攻撃側と、生産拠点を破壊されて苦しい迎撃戦が続く防御側が、互いに疲弊していく過程がメイン。しかし、物語の結末は意外……というよりやっぱりというべきオチになっていました。
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1996年05月07日

逆襲連合艦隊2

飛天出版/1996年5月7日初版/800円/ISBN4-89440-029-4



空母8隻を投入してハワイを奇襲した機動部隊。制空権を確保した中、重巡4隻を使っての奇襲上陸が行なわれる。その一方で機動部隊は敵空母に攻撃をかけ、太平洋から敵艦隊を一掃することに成功した。そして、カリフォルニアへの侵攻作戦が実施される。

未来から来たというだけの素人である大野が、機動部隊を分派させてその別働隊に奇襲させようとか、「えぇ!?」という展開あり。敵発見の無電が受信できなかったらどうするんだと思うわけですよ。不必要なリスクを発生させるヘボさ。誰も止められないというのは恐ろしい。しかし、準備が整っていないうちに怒濤の勢いで押し寄せ、パナマ運河まで制圧してしまう帝國陸海軍。あのー、補給は……。
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1996年04月05日

逆襲連合艦隊1

飛天出版/1996年4月5日初版/800円/ISBN4-89440-026-X



帝國海軍を勝利に導くべくタイムトンネルへ飛び込んだ大野光男。山本五十六に接触し、勝つためにさまざまな努力を行なう……。



1巻目は開戦までの奔走のみ。開発機種の絞り込みや空母の増産などが綴られている。無謀とも思える作戦の始動までというのが物足りないかも。

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