2007年02月05日

教範遊撃隊血風録4 蒼海の死闘!

経済界/2007年2月5日初版発行/857円/ISBN978-4-7667-3120-0




ガダルカナル島へ上陸した米海兵隊を罠にかけ、補給を絶ち宣伝戦の材料にすべく工作を開始した教範遊撃隊。
島へ運び込まれたわずかな数の水上戦闘機によって作戦の修正が必要になったが、潜水艦と小規模な艦隊での完全な封鎖は上陸した海兵隊の食料事情は危機的な状況に陥らせた。
飢餓状態になったところへ人道的な見地からという名目で100トン近いパンを投下し、写真雑誌FRONTによって米国に揺さぶりをかけようとしていたのだった。
宣伝戦で後手にまわった結果、米海軍はガダルカナル島から海兵隊を撤退させるための艦隊を派遣する。



魚雷艇などを使って補給を続ける米海軍を潜水艦や艦載機で阻止していく地味な戦いが多い感じでしょうか。
水上戦闘機が活躍するガダルカナル島の戦いもそうですが、小規模な部隊同士で派手さはありませんね。
中盤からは宣伝戦のための布石だし、意外にまったりした感じで物語が展開している。
救援に向かう防空巡洋艦アトランタと軽巡ヘレナは、金剛を主力とする艦隊に割とあっけなくやられてしまうし、戦闘はあっさり気味。
空母ワスプと戦艦ワシントンを中核とした艦隊で撤退を成功させようとする作戦もあるけれど、最終章になってからなのでボリュームはない。
なにぶん最終章は宣伝戦の総仕上げとなる作戦も一緒に扱われているので、どちらもやや中途半端さを感じてしまう。
宣伝の切り札は空母瑞鶴の航空隊が西海岸へ雑誌FRONTを投下するというもので、そう来たかと意外な展開と感じたかな。
救援艦隊のほうはあっけなく機雷原で全滅するし、「なんだこの展開?」と驚いたね〜。
最終章に詰め込みすぎなことを考えると、もうちょっと作品の構想が長かったのに急遽これが最終巻となって慌ててて辻褄を合わせたようにも思える。
このため、ちょっと惜しいシリーズ作品になってしまったという印象だ。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 林譲治
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