2007年01月07日

韋駄天艦隊3

実業之日本社/2007年1月7日初版発行/857円/ISBN4-408-60409-7




最新鋭の蔵王級巡洋戦艦を3隻喪失し、優勢な状態からいきなり不利な現実を突きつけられた帝國海軍。
小沢提督率いる主力部隊はアウトレンジ戦法で一方的に敵を叩こうと画策するが、米海軍が最新鋭の巡洋戦艦を投入してきて計画は頓挫。
マキンとタラワを喪失する失態をみせてしまった。
小沢提督を更迭するよう意見が出る中、山本五十六長官は現状維持のまま組織の運用を進めるのだが……。
マーシャル防衛戦では航空艦隊の攻撃で敵艦隊に多大なダメージを与えたのに追撃をしない小沢提督に失望していた連合艦隊司令部。
米軍の再攻時には敵が艦載機をすべて最新鋭戦闘機にして全力で迎撃してきたために艦載機が壊滅して、作戦が崩壊し敗退してしまうのだった。
追い詰められた日本帝國海軍はフィリピン防衛に全力をあげようとするのだが……。

前巻まででそこそこのページ数を割いていた近接戦闘のライオン戦法は登場しないで物語の終結へと向かってしまう。
伏線でもなんでもないものにあんなにページを割いていたのかと思うと、著者のストーリー構成力にかなり疑問を感じてしまった。
アウトレンジで敗退して中部太平洋を奪われるという展開は、巡洋戦艦と機動部隊を置き換えればマリアナ海戦そのもので、いつものことながら当たり外れが大きくて、外れた場合にはホントこの作家にはオリジナリティが感じられないと思う。
まさに前巻を読んだときの予想通りで、「やっぱりこういう展開か〜」と脱力感を感じてしまったね。
それにしても校正がずさん。
P156なんか「第一艦隊はも古村参謀長と……」とかなっていてすでに日本語じゃないし。
斜陽ジャンルだからといって手抜きするなよ!>編集者
最後は沖縄特攻と、これまた予想通りのストーリー展開で半ばあきれてしまうわけですが。
前巻の書評同様、この作家の過去作品を読んだことがないならば、本書も平均と比べれば面白いほうだからいいと思う。
作品のストーリー展開がパターン化しているのは今後改善されるんですかねぇ。
さすがにもうそろそろ購入意欲が尽きかけています。
orz
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 大村芳弘
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