2005年06月25日

戦艦大和欧州激闘録 鋼鉄の破壊神

銀河出版/2005年6月25日初版/857円/ISBN4-87777-074-7


戦艦大和欧州激闘録


ヒトラー率いるドイツ第三帝国が怒濤の勢いで欧州を席巻しているという設定の架空戦記です。日本は中国へ派遣していたドイツ義勇軍のスツーカの攻撃で空母加賀など3隻を失った結果、国民に反独感情が広がり、日英同盟復活へ進んでいくという展開。混乱の中の近接遭遇戦で大損害を受けた大和を、ノーフォークで大々的に改装することになった大和が凶悪な戦闘力を得て活躍していくという物語です。

お互いに相手を恐れていた日米の技術士官が協力して1隻の戦艦に強力な戦闘力を与えようという少々妙なストーリーとなっています。
その協力は仏露伊を制圧して海軍戦力が急増したドイツ海軍に対抗するためではありますが……。
航空主兵が証明されているのにそうなっているのは間違いなく作家の趣味でしょう。
その時点で大艦巨砲燃えな読者層を狙っていることが明白で、実際砲戦シーンがかなり多くあって燃えてきます。
H級やソユーズ級を相手にした砲戦なんかは、なかなか興味深いものがあるかと。

しかし、必要以上に時系列をゴチャゴチャにして飛ばしているので読みにくいったらありゃしない。
その上に、初歩的なミスを連発していてしらけてくる部分がある。
ソユーズ級の要目が40センチ連装砲4基なんてなってたり(イラストは3基だしほかのシーンではちゃんと3基と書かれていたから設定改変ではない)、第二戦艦群が壊滅しているのに第一戦艦群が壊滅なんて書かれていたり、あまりにもずさん。
作家を続けるのなら、この著者はもうちょっとだけじっくり読み返してから原稿を送るようにすべきだと思う。
それにしても、あとがきの2004年というのはマジなのだろうか?
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 内田弘樹
この記事へのコメント
内田さんと言う人、元々、佐藤大輔ファン上がり(現在も佐藤大輔ML参加者にして、IFCONスタッフ)なので、マニア向けの趣味的な描写が多いのは故意でしょう。

時系列をごちゃごちゃにするのも、エンディング付近から話を始める「御大(ファンは佐藤大輔をそう呼びます)節」の影響じゃないかと。

だから、佐藤大輔ファンの私には、素直に読めました。

細かいミスは、気にしていたら仮想戦記は読めません(苦笑)
Posted by えるうっど at 2005年12月03日 02:29
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