2001年04月20日

凱歌の契約 新太平洋戦史

KKベストセラーズ/2001年4月20日初版発行/848円/ISBN4-584-17896-8


凱歌の契約


開戦直前に交通事故で亡くなった山本五十六。未曾有の危機を乗り切れる指揮官として、海軍を退役して航空機メーカーの社長である三原が登用される。軍で最後に頼りがちな精神力頼みを否定するため、あらゆる状況でコストと成果を求めるようになった帝國海軍。

大量生産可能な航空戦力の威力を隠すため、開戦時から当面は対艦攻撃を禁止。イギリス東洋艦隊の撃滅も、虎の子の第一戦隊を投入する決断を下す……。

と、まあずいぶんと変わった設定で始まる本シリーズ。徹底的な費用対効果を追求していくという、軍では非常に珍しい展開です。アメリカの太平洋艦隊が準備不足からすぐには出てこれないというのを読み、プリンス・オブ・ウェールズとレパルスの撃滅のために、長門と陸奥、伊勢と日向、そして金剛、比叡、榛名、霧島と8隻もの戦艦を投入する思い切った投資。当時の柔軟性が欠如した軍人には発想できないようなことですね。状況説明ばかりで、戦闘シーンはそこだけなので、ちょっとこのジャンルが好きな人でも好き嫌いが別れそうな気がします。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 大村芳弘
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