1998年01月15日

太平洋の覇者 燃ゆる比島沖

KKベストセラーズ/1998年1月15日初版発行/800円/ISBN4-584-17804-6



未来からの時空干渉で明治維新前にアメリカから独立した琉球国という設定の異色さが目立つ本作。過去への介入による歴史改変シミュレーションを行なう時空管理委員会に反発するグループが、倫理的に問題があるシミュレーションを監視する時空監視員として過去に行ったところで持てる知識を活用して技術発展を目指し、その世界からの反撃で時空シミュレーションを阻止するというカタチで始まる物語です。しかし、なぜか当初の目的よりも、溶け込んだ世界を守ろうとするという人たちが出てくるというもの。情報を武器に生き残りを図る琉球国と、利権で対立する日米という筋書きですね。

外交で恣意的に追いつめられてはいたものの、前線のいわゆる「無能な働き者」で開戦となってしまう日本がかなり不幸な演出です。中国大陸にも不介入で実戦経験のない日本軍という設定が影響していますね。最前線で航空隊の被害が徐々に拡大していくのと、双方ともに航空機による艦隊決戦で機動部隊に大きな損害を受けるあたりが見どころ。戦術的には勝利する帝国海軍ですが、僅差なので次巻以降の展開は国力を考えると戦略的に若干不利という感じでしょうか。赤城と加賀が沈んじゃってますからねぇ。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 中岡潤一郎
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