1993年10月12日

英国艦隊殲滅す 第五航空戦隊奮戦録

ケイブンシャ・ノベルス/1993年10月12日第1刷/757円/ISBN4-7669-1876-2



放火と思われる自宅の火事で海軍の山本五十六がいなくなってしまった世界。後任の古賀峰一大将は従来通りの戦艦重視で戦略を立てていく。対英蘭開戦を選んだ日本は、フィリピンの米軍を気にしながらも、機動部隊でフィリピンを警戒しつつマレー沖で昭和16年8月10日に対英戦に突入。角田率いる第四航空戦隊は寡兵ながらもイギリス東洋艦隊を迎撃し、それなりの戦果を上げる。その後、第四航空戦隊によるインド洋作戦の図演で問題が明るみになり、抗議した角田は編成間もない第五航空戦隊を与えられ、インド洋に進出。インドへの上陸作戦を支援し、紅海を暴れ回って北アフリカへの英軍の補給線を破壊。ドイツ陸軍のロンメル将軍と戦果を競うようにしてスエズ運河を確保。アレクサンドリアまで進出することになった。独伊両国の要請でマルタ島攻略戦に参加するが、ここで翔鶴を戦艦の攻撃で大破させられてしまう失態を演ずる……。だが、とある人物の暗躍で更迭されることもなく、ドーバー海峡突破戦を指揮し、総統とドイツ海軍に大きな借りを作ることに成功した。



対米戦を警戒しつつも、開戦は英蘭のみにした大日本帝国という微妙な設定の戦記です。圧倒的な航空戦力で、英東洋艦隊を撃破。独伊との連携はイマイチながら、そのまま地中海へ進んで地中海艦隊も殲滅していく勢いがすごいですね。角田提督のミスで翔鶴が大破しつつも、独海軍のティルピッツ、シャルンホルスト、グナイゼナウをブレストからドーバー海峡突破させて本国へ帰すという作戦が行なわれます。なぜ、そんなところにティルピッツがいるのかは不明ですが。その作戦途上で瑞鶴の航空隊が英本国艦隊を壊滅させるという恐るべき戦果を上げて、もはや風前の灯火的になってしまう英国……。航空戦力が拮抗した方面へ空母機動部隊を投入していくというのは帝国海軍が本来想定していた作戦。結構にくい演出ですね。燃える戦記ものッス。

posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 青山智樹
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