2007年07月10日

双胴空母「瑞翔」出撃す!

実業之日本社/2007年7月10日初版発行/857円/ISBN978-4-408-60441-1




建造中の空母「翔鶴」と「瑞鶴」を連結し、双胴空母にしようと画策する塚原二四三少将。
連結して艦の後部飛行甲板の幅を広げることで、着艦が楽になり空母搭乗員に必要とされる技量の引き下げを狙うのだった。
機動性の低下による防御力への疑問については、飛行甲板を3段式にして、上甲板を戦闘機、中甲板を爆撃機、下甲板を攻撃機用にして常時戦闘機を発進させられることで防ごうと狙う。
いざというときには分離して2隻に分かれられるような設計となった「瑞翔」は、開戦直後にハワイから米海軍主力を誘い出し撃滅する任務に就くことになるのだった。


いつもながら1巻目は面白そうな設定でついつい購入させられてしまった新シリーズです。
搭乗員の練度の問題を飛行甲板を広くすることで敷居を下げてくるという設定がユニークで面白いですよね。
問題はこの先のストーリー展開にもちゃんとオリジナリティがあるのかどうか。
またもやこの著者特有の型にはまった展開となってしまうのでしょうか?
ストーリー構成に自信がないのか、いつものように史実にあわせるかのような強引な展開で辻褄を合わせて史実の展開に近づけていってしまうわけで。
そのような展開が今回も待っているのか気になるところです。

まあ、塚原が一航艦、南雲が第十一航空艦隊を率いることになっているのは期待できそうだけどねぇ。
また今回もパターン化されているオチだといい加減ツラいかな〜。
撃墜された搭乗員の救出を重視していたり、部隊の練度が低下した場合のことを考慮した戦術の変更なんかは次巻以降の伏線だと思うので期待できそうなんですけど。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 大村芳弘

2007年07月03日

異 帝国太平洋戦争 特試101部隊爆撃!

学研/2007年7月3日第1刷発行/900円/ISBN978-4-05-403513-3




温泉仲間の5人は神飛ばしにあって昭和17年の世界へタイムスリップしてしまった。
工科大で応用物理学を専攻する科学者に医大生、ゲームクリエイターと歴史学者、レースカーの開発現場主任の5人は、それぞれの得意分野を活かして帝国陸海軍の技術力を向上させていくことになる。
対戦車ロケット砲、排気タービン、不燃タンク、有線誘導魚雷、ヘッジホッグなどが短期間に開発され、戦力化されていくのだった。


5人の中にゲームクリエイターがいるというのはなぜかと疑問に思っていたら、マニアックなシミュレーションゲームをひっさげて活躍していました。
海軍軍令部と陸軍参謀部にPCを貸しだして大規模作戦を短時間で効率的にシミュレートし、その結果で作戦計画が大きく変わっていくというのが実はキーポイントかもしれませんね。
エンジン出力の向上と不燃タンクで撃たれてもなかなか落ちなくなっている零戦と一式陸攻が活躍したぐらいで、あまり戦闘はなし。
もうちょっと戦闘のほうにもページを割いてほしいものです。
シリーズの導入部分として技術力向上とか戦略の見直しがメインになっているので仕方のない部分もあるんだけど……。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 羅門祐人