2007年06月05日

紅蓮の翼 戦闘攻撃機「爆風」誕生!

学研/2007年6月5日第1刷発行/900円/ISBN978-4-05-403495-2




空技廠は開発中の一三試艦爆が、DB601エンジンのライセンス交渉が頓挫したことから大混乱に陥っていた。
その隙に愛知航空機の設計陣は火星エンジンを搭載した一三試艦攻を売り込んだのだった。
やがてそれは高速で重装備な大型戦闘攻撃機「爆風」として採用され、数々の海戦で活躍することになる……。


本書は初期型でも最高速度573km/hと爆装最大1トンを誇る爆風の活躍を描いた4本の物語が収録されています。
第1話は開発の裏話と爆風の量産機が初めて作戦に参加したガダルカナルの戦いの回想録と終戦直前の一コマといったところ。
第2話は試作機が空母加賀に積まれてミッドウェー海戦で実戦試験に投入されるというもの。
量産機のために不具合の洗い出しをしている段階ですなぁ。
加賀から緊急発進した1機だけが飛龍へ降りて反撃に参加することになるわけで人間ドラマがあるんだが、それは読んでのお楽しみだとして。
むしろ意外な展開で幸運にも加賀が戦列に復帰してきての反撃というアツい物語となっていました。
P122に執筆時か校正時かわからないけど「だけでいい」が「だけ出でいい」となっていてがっくり。
第3話はガダルカナルにいる赤い塗装の裏切りものが乗った零戦を撃墜する任務を帯びた2人の話。
重戦闘機仕様に改造された爆風を駆って空戦していますが、今ひとつこの話はあまり興味が持てなかったかな〜。
P171に「現地部隊」であるべきところに「現時部隊」と明らかな変換ミスがあってまいったね。
第4話のほうは南太平洋海戦がテーマで、おそらく多くの架空戦記ファンが期待しているところの激闘が描かれている。
爆風も新型に換わっているし、なんといってもインパクトがあるのは一撃必殺の一六〇〇キロ爆弾の登場。
これを急降下で叩きつけるというのは爽快ですね〜。
困ったことにP191にはDTPオペレータのミスがあって、翔鶴の解説部分を加賀からコピペしたらしく、文字の訂正し忘れでそのままになっているから要目がメチャクチャです。

久々にこの著者のを買ってみたけど、以前よりもだいぶよくなっている気がする。
このまま向上心を忘れずに精進してほしいかな。
posted by 伊織舞也 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 内田弘樹